子どものゲームは1日何時間が普通?小6・中3の約半数が平日2時間以上。全国データと目安の考え方

「うちの子、ゲームの時間が長すぎる?」と感じても、ほかの家がどれくらいなのかは見えにくいものです。国の全国調査では、平日に2時間以上ゲームをする小学6年生・中学3年生は、どちらも約半数でした。一方で、全国共通の「1日何時間まで」という公的な目安はありません。この記事では、学年別・平日と休日のゲーム時間の統計と、目安の考え方に絞って整理します。
3行でわかる
- 2024年度の全国調査では、平日に2時間以上ゲームをする子は小学6年生で48.8%、中学3年生で48.5%だった。
- 平日4時間以上の小学6年生は17.5%で、10年前(2014年度、8.8%)の約2倍に増えた。
- 国の調査は実態を数えたもので、米国小児科学会も一律の時間を示していない。時間の数字より、睡眠と生活を先に守る形で家庭ごとに決める。
01 結論から言うと子どものゲームは平日何時間が普通?
2024年度の全国調査では、平日のゲーム時間は小学6年生・中学3年生とも「1〜2時間」が最も多く、2時間以上の子が約半数でした。4時間以上の子も6人に1人ほどいます。
これは文部科学省の全国学力・学習状況調査で、小学6年生と中学3年生の全員に「平日1日にどれくらいゲームをするか」を聞いた結果です [1]。スマホのゲームも含みます。
つまり、平日2時間は「長すぎる少数派」ではなく、ほぼ真ん中です。ただし、多くの子がしていることと、その子にとってよい時間は別の話です。何時間なら安心かは、03で見るとおり、まだ決まった答えがありません。
ゲームをやめる場面の工夫はゲームをやめられないときの時間と終わり方で、病気としての「ゲーム障害」は「ゲーム障害」とはどんな状態かの記事で整理しています。動画やスマホを含む画面全体の年齢別の目安はスマホ・動画は何時間までかの記事にまとめています。
02 研究とデータでわかっていること学年や平日・休日で、ゲーム時間はどう違う?
平日2時間以上は小6・中3ともに約半数で、学年による差は小さめでした。10年前より長くなっており、休日は平日より長くなる傾向です。ゲーム時間が長い子ほど成績がやや低い関連も報告されています。
全国調査の答えを、学年ごとに並べると次のとおりです(平日1日あたり、2024年度)[1]。
| 平日のゲーム時間 | 小学6年生 | 中学3年生 |
|---|---|---|
| 4時間以上 | 17.5% | 16.4% |
| 3時間以上4時間未満 | 12.5% | 12.3% |
| 2時間以上3時間未満 | 18.8% | 19.8% |
| 1時間以上2時間未満 | 25.0% | 21.5% |
| 1時間未満 | 17.9% | 17.9% |
| 全くしない | 8.1% | 11.4% |
文部科学省・国立教育政策研究所(2024年度調査)[1]
平日4時間以上ゲームをする子は、2014年度の小6で8.8%、中3で10.8%でした。2024年度は小6で17.5%、中3で16.4%に増えています。ゲーム時間が短い子ほど、国語・算数(数学)の平均正答率が高い傾向も示されました。
対象: 全国の小学6年生・中学3年生(2024年4月) / 限界: 聞いたのは平日だけで、休日の時間はわからない。成績との関係は同時に測った傾向で、ゲームが原因とは言えない。
こども家庭庁(2025年度調査)[2]
ネットを使う10歳以上の小学生の85.5%、中学生の87.1%が、ネットでゲームをしていました。ネットを使う10〜17歳の平均利用時間(ネット全体)は、平日で約5時間27分でした。ゲームだけの時間は、この調査では分けて示されていません。
対象: 全国の10〜17歳(回答3,060人)、2025年11〜12月 / 限界: ゲーム機を含む7つの機器でのネット利用を合計した時間で、ネットにつながないゲームは含まれない。
久里浜医療センター(2019)[3]
平日に3時間以上ゲームをする人は、男性で24.6%、女性で10.4%でした。休日のゲーム時間は、男女とも平日より長くなっていました。また、昼夜逆転の傾向があった人は、ゲームが60分未満では2.3%、6時間以上では50.4%と、時間が長いほど多くなっていました。
対象: 全国から無作為に選んだ10〜29歳(回答5,096人) / 限界: 小中高生だけの数字ではない。1回の調査なので、ゲームが長いから昼夜逆転するのか、その逆かはわからない。
Adelantado-Renauら(2019)[5]
4〜18歳の研究をまとめたメタ分析(複数の研究を統合する方法)で、ゲームの時間が長いほど総合的な成績がやや低い関連がありました。年齢で分けると、この関連は中高生で見られ、小学生ではっきりしませんでした。
対象: 4〜18歳を対象にした58研究・計48万479人(うち30研究・10万6,653人を統合) / 限界: すべて1回の調査で、関連の大きさは小さい。ゲームの中身による違いは見ていない。
03 まだわかっていないこと全国共通の「1日何時間まで」は、なぜないの?
ゲーム時間が長いほど睡眠や成績の指標が悪い関連は見つかっていますが、「ここを超えると悪い」という線を示した研究はまだありません。そのため、米国小児科学会も一律の時間を示していません。
米国小児科学会は、5〜18歳のメディアの使い方について「一人ひとりに同じやり方が合うことを支える根拠はない」とし、家庭ごとの使い方の計画を作ることを勧めています [6]。
- 何時間を超えると睡眠や学力に影響が出るのか、という具体的な線
- 休日のゲーム時間を、学年別に全国で数えた最新のデータ(全国学力調査は平日のみ)
- 友だちと遊ぶオンラインゲームと、一人で遊ぶゲームの違い
- 時間が長いことが原因なのか、もともと生活が乱れている子が長くなるのか
04 家庭で今日からできることわが家のゲーム時間は、どう決めればいい?
まず平日と休日の実際の時間を数え、全国の分布と見比べます。次に寝る時刻と宿題を先に決め、残った時間からゲームの時間を子どもと決めるのが、データに沿った決め方です。
1週間、平日と休日のゲーム時間をメモする
叱らずに、そのまま記録します。上の表と並べると、わが家が全国のどのあたりかがわかります。
目安 小学生〜高校生・1週間
寝る時刻と宿題を先に決めてから、ゲームの時間を決める
寝る時刻を先に固定し、そこから逆算して残った時間の中でゲームの時間を決めます。ゲームで睡眠が削られるのを防ぎやすくなります。
目安 毎日・寝る時刻から逆算
平日と休日で分けて、子どもと一緒に決める
休日は長くなりやすいので、別の上限を決めます。「何時までならいい?」と子どもに先に聞き、理由を伝えて合意します。
目安 15分の話し合い・学期ごとに見直し
寝る前の画面と睡眠の関係は寝る前のスマホと睡眠の記事で、家族のルール作り全般は家族のスクリーンタイムのルールの記事で整理しています。決めたルールはわが家のルールづくりで書き出せます。
05よくある質問
小学生が毎日2〜3時間ゲームをするのは多すぎる?
2024年度の全国調査では、平日2時間以上の小学6年生は48.8%で、珍しい長さではありません。ただ、多いか少ないかより、寝る時刻・宿題・外遊びが守れているかで判断するのが、今の研究に沿った見方です。
香川県の「1日60分」は全国の基準なの?
全国の基準ではありません。香川県の条例が、保護者が子どもとルールを作るときの目安として定めたものです。米国小児科学会も、一律の時間は示していません。
休日は平日より長くゲームをしてもいい?
全国の調査でも、休日は平日より長くなる傾向がありました。休日の上限を平日と別に決め、昼夜逆転にならないよう起きる時刻だけはそろえておくと、生活が崩れにくくなります。
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出典
- 文部科学省・国立教育政策研究所 (2024). 令和6年度 全国学力・学習状況調査 報告書 質問調査(質問番号5 テレビゲームの時間、児童生徒質問と学力のクロス分析). https://www.nier.go.jp/24chousakekkahoukoku/report/data/24qn.pdf
- こども家庭庁 (2026). 令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要). https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/9a55b57d-cd9d-4cf6-8ed4-3da8efa12d63/67f41585/20260327_policies_youth-kankyou_internet_research_results-etc_21.pdf
- 国立病院機構久里浜医療センター (2019). ネット・ゲーム使用と生活習慣についてのアンケート結果(概要). https://www.ncasa-japan.jp/pdf/document15.pdf
- 香川県 (2020). 香川県ネット・ゲーム依存症対策条例(令和2年条例第24号)第18条. https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/1150/jourei.pdf
- Adelantado-Renau M, et al. (2019). Association Between Screen Media Use and Academic Performance Among Children and Adolescents: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatrics, 173(11), 1058-1067. https://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2019.3176
- American Academy of Pediatrics, Council on Communications and Media (2016). Media Use in School-Aged Children and Adolescents. Pediatrics, 138(5), e20162592. https://doi.org/10.1542/peds.2016-2592


