スマホ・スクリーンタイム

子どものスマホルールの作り方。研究でわかっている効果的な決め方

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本を整理
Wacom graphic tablet ("One by Wacom"), pink mouse and a keyboard on a wooden desk,
Photo: Spnq / CC0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品・教材の紹介はしていません。出典は末尾)。

「スマホは1日1時間まで」と決めても、いざとなるとなあなあになってしまう。ルールを作ること自体に意味があるのか、どう決めれば守りやすいのか、気になる親は多いはずです。

3行でわかる

  1. 「いつ・どこで・何分まで」と具体的なルールを決めて守らせる関わり方をした家庭は、1年後にスクリーンタイムの推奨時間を守れている確率が高くなっていました。
  2. 親への研修と、子どもと一緒に行う遊びを組み合わせたプログラムは、就学前の子どものスクリーンタイムを減らす効果が確認されています。
  3. 一方で、ただ横で一緒に見ているだけの「同席視聴」だけに頼った家庭では、推奨時間を守れている確率がむしろ下がっていました。

01結論から言うと

具体的なルールを決めて守らせる関わり方をすると、子どものスクリーンタイムが推奨時間内に収まりやすくなることが研究でわかっています。

「なんとなく見せすぎないようにする」よりも、「夕食中は画面なし」「21時以降は使わない」のように具体的なルールを決める方が、効果につながりやすいことが複数の研究で示されています。

反対に、ただ隣で一緒に見ているだけでは、ルールを決めて守らせる場合ほどの効果は見られませんでした。次の章で詳しく見ていきます。

02研究とデータでわかっていること

具体的なルールを決めて守らせる関わり方は、子どものスクリーンタイムを推奨時間内に収めやすくすることが確認されています。

15件家庭向けプログラムの効果を調べたレビューの対象研究・就学前(2026年)
4.07倍ルールを決めて守らせた家庭で、推奨時間を守れていた確率の高さ(2023年)

Arizmendi Sueiro, Rico-González(2026)[1]

親への研修と、子どもと一緒に行う遊びを組み合わせたプログラムは、6歳までの子どものスクリーンタイムを減らす効果が確認されました。

対象: 287件から絞り込んだ15件の研究をまとめたシステマティックレビュー / 限界: プログラムの内容や期間は研究によってさまざまで、どの要素が最も効いたかまでは特定できません。

Zgambo, Anyango, Arabiat, Ngune, Mörelius, Zhang, Whitehead(2025)[2]

親にデジタル上の安全について教えるプログラムを受けた家庭では、受けなかった家庭と比べて子どものスクリーンタイムが減っていました(効果量-0.47)。親自身のスマホ使用時間も減っていました。

対象: 11件の研究(うち8件をメタ分析)/ 限界: 研究間で結果のばらつきが大きく(異質性88%)、どのプログラムが最も効果的かは一つに絞れません。

Fitzpatrick, Cristini, Bernard, Garon-Carrier(2023)[3]

「何時まで」「何分まで」と具体的なルールを決めて守らせる関わり方をした家庭は、1年後に推奨時間を守れている確率が約4倍高くなっていました。一方、一緒に画面を見る「同席視聴」だけの家庭は、むしろ守れている確率が下がっていました。

対象: カナダの未就学児の親315人・3.5歳と4.5歳の追跡調査 / 限界: 新型コロナウイルス流行下でのデータで、通常期にも同じ傾向があるかは確認できていません。

03まだわかっていないこと

ルールをどう伝えると子どもが反発しにくいか、何歳からどんなルールが合うかなど、細かい「やり方」まではまだわかっていません。

  • 具体的なルールを決めることの効果は確認されていますが、頭ごなしに厳しく取り上げるようなやり方が良いとまでは示されていません。研究ではルールを決めること自体の効果を見ており、伝え方までは分けて調べられていません。
  • Zgambo et al.(2025)のメタ分析でも、研究ごとに結果のばらつきが大きく(異質性88%)、どのプログラムが最も効果的かはまだ一つに絞れません。
  • 研究の多くは未就学児を対象にしたもので、小学生以上の子どもに同じルールの効果が当てはまるかは、まだ十分にわかっていません。

04家庭で今日からできること

「いつ・どこで・何分まで」を具体的に決め、一緒に見るときも声をかけるなどの工夫をすると効果につながりやすくなります。

1

「いつ・どこで・何分まで」を具体的に決める

「夕食の時間は画面なし」「21時以降は使わない」など、具体的なルールを決めて紙に書き出すと、家族みんなで共有しやすくなります。

目安 週1回、家族で話し合う

2

一緒に見るときも、時々は声をかける

同席視聴だけに頼らず、見ている内容について「これどう思う?」と声をかけると、ただ横にいるだけよりも関わりが深まります。

目安 視聴中に1〜2回

3

ルールは学期の変わり目などに見直す

子どもの成長や生活リズムの変化に合わせて、ルールを定期的に見直すと、無理なく続けやすくなります。

目安 学期ごと

05よくある質問

子どものスマホルールはどう決めればいいですか?

「いつ・どこで・何分まで」のように、具体的なルールを決めて守らせる関わり方をした家庭は、1年後にスクリーンタイムの推奨時間を守れている確率が高くなっていました。あいまいなルールより、具体的に決めることが大切なようです。

一緒に動画を見るのはダメですか?

一緒に見ること自体が悪いわけではありませんが、ただ横で見ているだけの「同席視聴」だけに頼った家庭では、推奨時間を守れている確率がむしろ下がっていたという研究があります。見ている内容について声をかけるなど、関わり方を工夫するとよいでしょう。

出典

  1. Arizmendi Sueiro, I., & Rico-González, M. (2026). The Effects of Family-Based Programs on Preschool Children's Screen Time: A Systematic Review. Children, 13(4). https://doi.org/10.3390/children13040446
  2. Zgambo, M., Anyango, E., Arabiat, D. H., Ngune, I., Mörelius, E., Zhang, M., & Whitehead, L. C. (2025). Effect of Digital Safety Interventions on Parental Practices in Safeguarding Children's Digital Activities: Systematic Review and Meta-Analysis. JMIR Pediatrics and Parenting, 8. https://doi.org/10.2196/70745
  3. Fitzpatrick, C., Cristini, E., Bernard, J. Y., & Garon-Carrier, G. (2023). Meeting preschool screen time recommendations: which parental strategies matter? Frontiers in Psychology, 14. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2023.1287396