スマホ・スクリーンタイム

長時間のスクリーンタイムとADHD症状のリスク。研究でわかっていること

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わかっている度 ★★☆ 中くらい研究3本を整理
A young child with long hair explores artistic activities at a vibrant table filled with drawing materials. Natural light streams through th
Photo: Shixart1985 / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品・教材の紹介はしていません。出典は末尾)。

スクリーンタイムが長いと、ADHD(注意欠如・多動症)のリスクが上がるのか。複数の大規模な調査で、スクリーンタイムが長い子どもほどADHDとの関連がみられていますが、どちらが原因でどちらが結果かは、まだはっきりしていません。

3行でわかる

  1. 台湾で24,200組の母子を追跡した調査で、子どもが3歳のときに母親が1日3時間以上スクリーンを使っていた家庭ほど、子どものADHD診断のリスクが高い関連がみられました。
  2. 中国・深センの41,494人の1〜3歳児を調べた調査でも、スクリーンタイムが長いほどADHDリスクが上がる関連がみられました。
  3. 235,283人を対象にした22件の研究のまとめでは、ADHDのある子どもはそうでない子どもよりスクリーンタイムが長い傾向がありましたが、エビデンスの質は「低い」とされています。

01結論から言うと

スクリーンタイムが長いこととADHDの間には関連がみられていますが、どちらが原因でどちらが結果かは、まだはっきりしていません。

複数の大規模な調査で、スクリーンタイムが長い子どもほどADHD(注意欠如・多動症)との関連がみられています。台湾で24,200組の母子を追跡した調査では、子どもが3歳のときに母親が1日3時間以上スクリーンを使っていた家庭ほど、子どものADHD診断のリスクが高いという関連がありました[1]。

ただし、ADHDのある子どもがもともとスクリーンを好みやすい可能性も指摘されており、どちらが先かはまだわかっていません[3]。

02研究とデータでわかっていること

スクリーンタイムが長いほど、ADHDとの関連が複数の大規模調査でみられていますが、原因と結果の向きはまだ確定していません。

24,200組台湾で8歳まで追跡された母子の数(2023年発表)
41,494人中国・深センで調べられた1〜3歳児の人数(2025年発表)
235,283人ADHDとスクリーンタイムの関連をまとめた22件の研究の対象者数(2026年発表)

Shihら(2023)[1]

台湾の母子24,200組を、子どもが生後6か月から8歳になるまで追跡。子どもが3歳のときに母親が1日3時間以上スクリーンを使っていた家庭では、子どものADHD診断のリスクが高いという関連がみられました(調整オッズ比1.31)。子ども本人や父親のスクリーン時間との関連はみられませんでした。

対象: 台湾の母子24,200組(出生コホート調査) / 限界: 観察研究のため、スクリーンタイムが原因と確定したわけではありません。

Wuら(2025)[2]

中国・深センの1〜3歳児41,494人を対象に、スクリーンタイムとADHDリスクの関連を調査。スクリーンタイムが長いほどADHDリスクが上がる関連がみられ、教育動画やアニメ動画では関連が確認された一方、双方向のやり取りがある動画では関連がみられませんでした。

対象: 中国・深センの1〜3歳児41,494人(アンケート調査) / 限界: 動画の中身の分類は親の回答によるもので、スクリーンタイムが原因と確定したわけではありません。

Gonçalves Júniorら(2026)[3]

22件の研究をまとめたメタ分析で、ADHDのある子ども・若者を含む235,283人を対象に、スクリーンタイムを比較しました。ADHDのある子どもは、そうでない子どもに比べてスクリーンタイムが長い傾向がみられましたが、エビデンスの質は「低い〜非常に低い」と評価されています。

対象: ADHDの子ども・若者と定型発達の子どもを比較した22件の研究・235,283人 / 限界: ADHDの子どもがスクリーンを長く使う傾向を見たもので、スクリーンがADHDの原因かどうかを示すものではありません。

03まだわかっていないこと

スクリーンタイムが長いことがADHDの原因なのか、ADHDの特性がスクリーンを長く使わせるのか、原因と結果の向きはまだはっきりしていません。

  • スクリーンタイムとADHDの関連が、どちらが原因でどちらが結果かという「向き」
  • 日本の子どもでも同じ関連がみられるか(これらの調査は台湾・中国が中心です)
  • スクリーンの中身(教育動画かどうかなど)によって、関連の強さがどう変わるか

04家庭で今日からできること

スクリーンタイムの長さだけでなく、親自身の使い方や、動画の中身にも目を向けてみましょう。

1

親自身のスクリーンタイムも振り返る

子どものスクリーンタイムだけでなく、家庭全体の使い方を振り返ってみます。

目安 年齢問わず・週1回

2

やり取りのある遊びの時間も作る

一方的に見るだけの動画だけでなく、会話や体を動かす遊びの時間も作ります。

目安 3歳〜・毎日

3

スクリーンタイムの合計を、ゆるやかにでも把握しておく

厳密に測らなくても、だいたいの時間を週に1回くらい振り返ってみます。

目安 年齢問わず・週1回5分

05よくある質問

スクリーンタイムが長いと、ADHDになるのですか?

大規模な調査でスクリーンタイムとADHDの関連はみられていますが、スクリーンが直接の原因と確定したわけではありません。ADHDの特性がスクリーンを好ませている可能性も指摘されています。

動画の中身によって、ADHDとの関連は変わりますか?

ある調査では、教育動画やアニメ動画では関連がみられた一方、やり取りのある動画では関連がみられませんでした。動画の種類によって違いがある可能性があります。

出典

  1. Shih, P., Chiang, T. L., Lin, P. I., Lin, M. Y., & Guo, Y. L. (2023). Attention-deficit hyperactivity disorder in children is related to maternal screen time during early childhood in Taiwan: a national prospective cohort study. BMC Psychiatry, 23. https://doi.org/10.1186/s12888-023-05242-5
  2. Wu, J. B., Yang, Y., Zhou, Q., Li, J., Yang, W. K., Yin, X., Qiu, S. Y., Zhang, J., Meng, M., Guo, Y., Chen, J. H., & Chen, Z. (2025). The relationship between screen time, screen content for children aged 1-3, and the risk of ADHD in preschools. PLoS One, 20(4). https://doi.org/10.1371/journal.pone.0312654
  3. Gonçalves Júnior, P., Silva E Silva, I. E., Magno, M. B., Maia, L. C., Pithon, M. M., & Coqueiro, R. D. S. (2026). Do Children and Adolescents with Attention Deficit Hyperactivity Disorder Use Screens More? A Systematic Review and Meta-Analysis. Comprehensive Child and Adolescent Nursing, 49(2). https://doi.org/10.1080/24694193.2026.2640837