スマホ・スクリーンタイム

乳幼児のスマホ・動画の時間、言葉の発達に影響する?研究でわかっていること

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本を整理
Children's books on the shelf in the Caritas bookstore, such as "Uruhimbi rwa Nyanka" (Translated from Kinyarwanda: The Secret of Nyanka) by
Photo: Gerard van de Bruinhorst / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(商品・教材の紹介はしていません。出典は末尾)。

言葉が出るのが遅い気がして、動画を見せすぎているせいかもと不安になる。スクリーン時間と言葉の発達には関連がありますが、「何を」「誰と」見るかで結果が変わることも、大規模な研究からわかっています。

3行でわかる

  1. スクリーン時間全体は言語スキルの低さと関連していました(42研究・18,905人のメタ分析、2020年)。
  2. 同じメタ分析で、教育的な内容や親子で一緒に見ることは、言語スキルの高さと関連していました。
  3. 2歳時点のスクリーン時間が多い子は、4歳時点の言葉の理解力が低い傾向があったという追跡調査もあります(2026年)。

01結論から言うと

スクリーン時間全体は言語スキルの低さと関連していますが、教育的な内容や親子で一緒に見ることは、逆に言語スキルの高さと関連しています。

「スクリーン時間が長い=言葉が遅れる」と単純には言えません。同じ研究の中で、見る内容や見方によって結果の向きが変わっていたためです。

量だけでなく、何を・どう見ているかに目を向けることが大切だとわかります。

02研究とデータでわかっていること

スクリーン時間全体は言語スキルの低さと関連していましたが、教育的な内容・親子での共視聴は、言語スキルの高さと関連していました。

r = -0.14スクリーン時間全体と言語スキルの関連(42研究・18,905人・2020年)
r = 0.13同メタ分析、教育的な内容を見た場合の言語スキルとの関連
r = 0.16同メタ分析、親子で一緒に見た場合の言語スキルとの関連
306組2歳時のスクリーン時間と4歳時の言葉・実行機能を追跡した親子(米国・2026年)

Madigan ら(2020)[1]

スクリーン時間全体は言語スキルの低さと関連していました(r=-0.14)。一方、教育的な内容(r=0.13)や親子で一緒に見ること(r=0.16)、使い始める年齢が遅いこと(r=0.17)は、言語スキルの高さと関連していました。

対象: 42研究・乳幼児〜未就学児18,905人の統合分析 / 限界: ほとんどが相関を見た研究で、スクリーン時間が直接の原因とまでは言えません。

Porter ら(2026)[2]

2歳時点でスクリーン時間が多い子は、4歳時点で実行機能のテストの成績や、言葉の理解力(受容語彙)が低い傾向がありました。ただし親子で一緒に見ることはより良い記憶力と関連し、教育的な内容を見ていた子はより強い実行機能・言語の成果と関連していました。

対象: 米国の親子306組(2歳時→4歳時を追跡) / 限界: 内容や見方による違いが大きく、時間の量だけでは語れません。

Panayotova・Yakabova(2026)[3]

2〜5歳の子どもを対象にした43研究をまとめ、親の共視聴と発達に合った内容は、スクリーンによる悪い影響を弱める方向に働くと報告しました。

対象: 2〜5歳の定型発達児を対象にした43研究のレビュー(2000〜2025年の文献) / 限界: 個々の研究を統合したレビューで、新しい実験データではありません。

03まだわかっていないこと

ほとんどが相関を見た研究で、スクリーン時間が言葉の発達の直接の原因とは言い切れません。日本の乳幼児を対象にした同規模の研究もまだ見つかっていません。

  • 紹介した研究の多くは関連を見たもので、スクリーン時間が原因で言葉が遅れると証明したものではありません。
  • 「何を」「誰と」見るかで結果が大きく変わるため、時間の長さだけでは語れない部分が多く残っています。
  • 日本の乳幼児を対象にした同じ規模の研究は、この記事の範囲では見つかっていません。

04家庭で今日からできること

見せる・見せないだけでなく、できるだけ親子で一緒に見て、見た後に話しかけることが、研究から見た現実的な工夫です。

1

できるだけ親子で一緒に見る

隣に座って、画面の内容を一緒に見るだけでも違いがあります。

目安 乳幼児期

2

内容は教育的な番組を選ぶ

ストーリーがあり、言葉を使ったやり取りが多い番組を選びます。

目安 視聴のたび

3

見た後に「何が出てきた?」と話しかける

見た内容について短く会話することで、言葉のやり取りの機会になります。

目安 5分

4

つけっぱなしのテレビ・動画は避ける

見ていない時間に流しっぱなしにするより、見る時間を区切ります。

目安 全年齢

05よくある質問

乳幼児にスマホや動画を見せると言葉の発達が遅れるの?

スクリーン時間が長いほど言語スキルが低い傾向があるという関連が、18,905人を対象にした大規模なメタ分析で見られました。ただし教育的な内容や親子で一緒に見ることは、この関連を和らげる方向に働くこともわかっています。

教育番組ならたくさん見せても大丈夫?

教育的な内容は言語スキルとの関連がプラスの方向でしたが、「たくさん見せていい」という意味ではありません。量よりも、内容と親子で関わりながら見ることが大切だと研究からは読み取れます。

出典

  1. Madigan, S., McArthur, B. A., Anhorn, C., Eirich, R., & Christakis, D. A. (2020). Associations Between Screen Use and Child Language Skills: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatrics, 174(7). https://doi.org/10.1001/jamapediatrics.2020.0327
  2. Porter, C. L., Stockdale, L. A., Holmgren, H. G., Fraser, A. M., Rainey, V. R., Clifford, B. N., Hirschi, T., Davis, E. E., Collier, K., & Coyne, S. M. (2026). Young children's screen time, executive functions, and language development: Longitudinal moderation of parent/child coviewing and media content. Developmental Psychology. https://doi.org/10.1037/dev0002201
  3. Panayotova, G. G., & Yakabova, D. N. (2026). Associations Between Early Screen Exposure and Neurocognitive Outcomes in Children Aged 2-5 Years. Healthcare, 14(18). https://doi.org/10.3390/healthcare14183081