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SNSの時間が増えると、読み書きや記憶力はどう変わる?数年間追跡した調査でわかったこと

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わかっている度 ★★☆ 中くらい研究3本を整理
A young woman relaxing and watching her phone  on the bus between Hallinden and Lysekil, Lysekil Municipality, Sweden. She sits on a seat re
Photo: W.carter / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品・教材の紹介はしていません。出典は末尾)。

SNSを使う時間が増えると、読み書きや記憶の力はどう変わるのか。アメリカの子ども6,554人を2年間追跡した調査で、使う時間が増えたグループほど、読み書きや記憶などのテストの点数が低くなっていました。

3行でわかる

  1. 9〜10歳から2年間追跡した調査で、13歳ごろまでにSNSを使う時間が増えたグループほど、読み書き・記憶などの認知テストの点数が低くなっていました。
  2. ほとんど使わない子(57.6%)に比べ、1日1時間程度まで増えた子(36.6%)は1〜2点、1日3時間以上まで増えた子(5.8%)は4〜5点、テストの点数が低くなっていました。
  3. スマホ・SNS利用を広く調べた複数のレビューでも、睡眠や注意力など脳の働きへの負の関連が報告されています。

01結論から言うと

SNSを使う時間が増えるほど、読み書きや記憶のテストの点数が低くなる関連が、2年間の追跡調査でみられました。

この調査は、9〜10歳だった子ども6,554人を2年間追跡したものです。SNSを使う時間の変化のしかたで3つのグループに分け、13歳ごろの読み書き・記憶などの認知テストの点数を比べました[1]。使う時間が増えるほど、テストの点数は低くなる関連がありました。

ただしこれは「関連」を見た調査で、SNSが直接の原因と確定したわけではありません。睡眠不足や運動不足など、他の要因が関わっている可能性もあります。

02研究とデータでわかっていること

ほとんど使わない子に比べ、使う時間が増えた子ほど、読み書き・記憶などのテストの点数が低くなっていました。

6,554人9〜10歳から2年間追跡された子どもの人数(アメリカ・2025年発表)
57.6%13歳ごろまでほとんどSNSを使わなかった子の割合(1日0.3時間程度)
5.8%13歳ごろに1日3時間以上使うようになった子の割合
1〜5点使う時間が増えたグループの、認知テストの点数の低さ(使わなかったグループと比べて)

Nagataら(2025)[1]

アメリカの子ども6,554人を9〜10歳から2年間追跡。SNSを使う時間の変化のしかたで3グループに分け、13歳ごろの読み書き・記憶などの認知テストの点数を比較しました。ほとんど使わないグループに比べ、1日1時間程度まで増えたグループは1〜2点、1日3時間以上まで増えたグループは4〜5点、テストの点数が低くなっていました。

対象: 米国の子ども6,554人(大規模追跡調査ABCD Studyのデータ) / 限界: 使う時間と点数の関連を見た調査で、SNSが直接の原因かどうかは確定していません。

Colakoglu・van Golen(2026)[2]

2005〜2025年に発表された研究をまとめたレビューで、スマホ利用は睡眠の開始の遅れや睡眠時間の短縮、注意力の低下と関連していると報告しています。

対象: 8〜19歳を扱った研究のレビュー / 限界: 個々の研究のデザインが異なり、一つの結論として強くまとめることはできません。

Marksら(2026)[3]

104件の研究をまとめたレビューで、スマホ利用は心理面・睡眠・社会情緒的な働き・実行機能・感覚処理という5つの面で、主に負の関連がみられると報告しています。

対象: 思春期を扱った研究104件のレビュー / 限界: レビューであり、新しく実験や調査を行ったものではありません。

03まだわかっていないこと

SNSの使用時間と点数の関連が何によって起きているのか、使用時間を減らせば点数が戻るのかは、まだわかっていません。

  • 関連の原因(睡眠不足や運動不足など、他の要因が関わっている可能性もあります)
  • 使う時間を減らすと、テストの点数が戻るのかどうか
  • 日本の子どもでも同じ関連がみられるか(この調査はアメリカの子どもが対象です)

04家庭で今日からできること

使う時間だけでなく、睡眠や運動の時間も確保しながら、使い方を子どもと一緒に見直しましょう。

1

使う時間を子どもと一緒に把握する

1日どれくらい使っているか、子どもと一緒に振り返ってみます。決めつけずに聞くことが大切です。

目安 年齢問わず・週1回5分

2

睡眠時間を削らないようにする

就寝前はSNSを見ない時間をつくるなど、睡眠を優先するルールを決めます。

目安 小学生〜・毎日

3

使わない時間帯を一緒に決める

勉強の前や食事中など、使わない時間帯を子どもと話して決めます。

目安 中学生〜・1日1回

05よくある質問

SNSを使うと本当に読み書きの力が落ちるのですか?

2年間追跡した調査で、使う時間が増えた子ほどテストの点数が低い関連がみられました。ただしSNSが直接の原因と確定したわけではなく、睡眠不足など他の要因が関わっている可能性もあります。

何歳からSNSを使わせても大丈夫ですか?

この調査は年齢の目安を示したものではなく、使う時間の変化と認知テストの点数の関連を調べたものです。年齢だけでなく、使う時間や内容にも目を向けることが大切です。

出典

  1. Nagata, J. M., Wong, J. H., Kim, K. E., Richardson, R. A., Nayak, S., Potes, C., Rauschecker, A. M., Scheffler, A., Sugrue, L. P., Baker, F. C., & Testa, A. (2025). Social Media Use Trajectories and Cognitive Performance in Adolescents. JAMA, 334(21). https://doi.org/10.1001/jama.2025.16613
  2. Colakoglu, D., & van Golen, C. (2026). Digital distraction and adolescent development: a narrative review of smartphone use, cognitive effects, and policy interventions. Frontiers in Psychology, 17. https://doi.org/10.3389/fpsyg.2026.1832219
  3. Marks, A., Berthelot, M., Jones, H., Taylor, A. K., Chang, K., Crozier, S., & Cosper, S. M. (2026). The Impact of Smartphone Use on Brain Function in Adolescence: A Scoping Review. Pediatric Reports, 18(2). https://doi.org/10.3390/pediatric18020043