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子どもがオンラインゲームで知らない人とチャットしている。危険性と対策は?研究でわかっていること

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わかっている度 ★★☆ 中研究3本を整理
The standard white wireless controller for the Xbox 360 gaming system.  The controller runs off two AA batteries or a rechargeable battery p
Photo: Evan-Amos / Public domain / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究と公的機関のデータ・指針をAIが調べて整理しました(商品・教材の紹介はしていません。出典は末尾)。

「オンラインゲームで知らない人とチャットしているみたい」と気づいて、心配になる親は少なくありません。研究では、ゲーム内のチャットを通じた見知らぬ大人からの接触は珍しいことではなく、特有の手口があることがわかっています。一方で、親の関わり方によってリスクを減らせることも報告されています。

3行でわかる

  1. アフリカ・アジア12か国のインターネット利用児童11,912人を対象にした調査で、過去1年間に何らかの技術を介した性的な搾取・虐待を経験した子どもは17%でした。
  2. ゲーム・配信・eスポーツ関連の性的危害の分析では、子どもが被害者となったケースの約6割でDiscordが使われ、持続的な要求やギフトの提供といった手口が多く見られました。
  3. 32件の研究をまとめたレビューでは、親が一緒に話す・遊ぶといった「能動的な関わり」の方が、見知らぬ人への接触を減らす効果が比較的一貫して報告されています。

01結論から言うと

オンラインゲームのチャットを通じた見知らぬ人との接触は、珍しいことではなく、特有の手口があります。親の関わり方次第でリスクは減らせます。

ゲームのチャット機能は、子ども同士だけでなく、見知らぬ大人とつながる窓口にもなります。研究では、年齢を偽ったり、ゲーム内の通貨やアイテムを贈ったりして関係を築く手口が報告されています。

一方で、一律に禁止する「制限的な関わり」より、一緒に遊ぶ・話を聞くといった「能動的な関わり」の方が、見知らぬ人との接触を減らす効果が安定して見られています。

02研究とデータでわかっていること

インターネットを使う子どもの一定数が、何らかの技術を介した性的な搾取・虐待を経験しており、ゲーム関連のコミュニティでも独特の手口が確認されています。

17%アフリカ・アジア12か国の12〜17歳のインターネット利用児童が、過去1年間に技術を介した性的搾取・虐待を経験した割合(11,912人、2020〜2021年)
59.1%ゲーム・配信関連の性的危害で子どもが被害者だったケースのうち、Discordが使われていた割合

Ghaiら(2026)[1]

アフリカ・アジアの12か国、12〜17歳のインターネット利用児童11,912人を対象にした調査です。過去1年間に、望まない性的な画像を受け取る・不快な性的コメントを受けるなど、何らかの形の技術を介した性的搾取・虐待を経験した子どもは17%(推計約1,025万人)でした。

対象: アフリカ・アジア12か国の12〜17歳11,912人(2020〜2021年) / 限界: 調査対象はゲームに限らずインターネット利用全般で、オンラインゲーム・見知らぬ大人に絞ったデータではありません。

Merry・Whitfield(2025)[2]

ゲーム・配信・eスポーツのコミュニティで実際に起きた性的危害の被害者の陳述文55件を分析した研究です。子どもが被害者だったケースでは、インスタントメッセージで性的な内容を送る手口が86.4%、要求する手口が72.7%で見られました。Discordが使われたケースは59.1%にのぼり、持続的な要求(59.1%)やギフトの提供(45.5%)、音声通話への誘導といった手口が報告されています。

対象: 被害者の陳述文55件(加害者45名) / 限界: 被害者が自ら公開した陳述文のみを分析しており、実際の発生率はわかりません。

Sevilla-Fernándezら(2025)[3]

親の関わり方(メディエーション)と子どものオンラインリスクに関する32件の研究をまとめたレビューです。一律に利用を制限する「制限的な関わり」は、見知らぬ人への接触がかえって増えるという矛盾した報告もある一方、一緒に話す・使い方を相談するといった「能動的な関わり」は、見知らぬ人への接触やネットいじめの加害を減らす効果が比較的一貫して見られました。

対象: 2012〜2023年に発表された32件の実証研究 / 限界: ほとんどが一時点の調査で、関わり方が原因で接触が減ったのか、因果関係までは確認されていません。

03まだわかっていないこと

日本の子どもを対象にしたオンラインゲーム内の見知らぬ人との接触に関する大規模な調査は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。どの関わり方が最も効果的かも、まだ一致した結論はありません。

  • 紹介した調査はアフリカ・アジアや欧米が中心で、日本の子どものオンラインゲーム利用における接触の実態は、今回確認した範囲では十分なデータが見つかりませんでした。
  • 親の関わり方について、「能動的な関わり」と「制限的な関わり」のどちらがより効果的か、組み合わせ方も含めてまだ一致した結論は出ていません。
  • ゲーム内のチャット機能による接触のうち、実際の被害につながるケースがどのくらいの割合かは、今回調べた研究では明確になっていません。

04家庭で今日からできること

一律に禁止するより、一緒にゲームをする・話を聞くといった関わりの方が、見知らぬ人とのリスクを減らしやすいとわかっています。

1

遊んでいるゲームの内容を、保護者も一度体験してみる

どんなチャット機能があるか、誰とつながれるのかを実際に確認します。

目安 すべての年齢

2

「個人情報を教えない」「ゲーム外の連絡先を交換しない」をルールにする

本名・写真・住んでいる場所などを教えないことを具体的に伝えます。

目安 小学生〜

3

ギフトや親切な誘いには注意するよう伝える

「優しくしてくれる・ものをくれる人ほど注意」という手口のパターンを、責めずに共有します。

目安 小学生〜

4

「イヤな思いをしたら話していい」と普段から伝えておく

叱られる心配より先に相談できる関係を、日頃の会話でつくっておきます。

目安 すべての年齢

05よくある質問

子どものゲームのチャットを全部禁止すれば安心ですか?

研究では、一律に制限する関わりは、かえって見知らぬ人への接触が増えるという報告もあります。禁止だけに頼らず、一緒に遊ぶ・話を聞くといった関わりを併用することが勧められます。

Discordなどの音声・チャットアプリは特に注意が必要ですか?

ゲーム関連の性的危害の分析では、Discordが使われたケースが多く報告されており、音声通話は証拠が残りにくいという特徴も指摘されています。利用する場合は、どんなやり取りがあるか保護者も把握しておくことが勧められます。

子どもがすでに知らない人とやり取りしていたらどうすればいいですか?

まずは責めずに、どんな内容のやり取りだったかを聞くことが勧められます。個人情報の要求や、ゲーム外への誘導があった場合は、プラットフォームへの通報や、警察・相談窓口への相談も選択肢になります。

出典

  1. Ghai, S., Vuorre, M., Kardefelt-Winther, D., Ferguson, A. M., Kurten, S., Livingstone, S., Przybylski, A. K., & Orben, A. (2026). Technology mediation in child sexual exploitation and abuse in Africa and Asia. Nature, 654(8118), 408-418. https://doi.org/10.1038/s41586-026-10525-4
  2. Merry, O. J., & Whitfield, K. C. (2025). The Landscape of Sexual Harm in the Video Game, Streaming, and Esports Community. Journal of Interpersonal Violence, 40(13-14), 3307-3332. https://doi.org/10.1177/08862605241271349
  3. Sevilla-Fernández, D., Díaz-López, A., Caba-Machado, V., Machimbarrena, J. M., Ortega-Barón, J., & González-Cabrera, J. (2025). Parental mediation and the use of social networks: A systematic review. PLoS ONE, 20(2), e0312011. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0312011