心と親子関係

子どもがAIを友達みたいに話し相手にしている。依存や孤独は心配ない?

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わかっている度 ★☆☆ 低め研究3本を整理
Title: Frances Benjamin Johnston seated at a desk in her studio/office, with adverstising posters on the walls, including the Chap Book, Har
Photo: Johnston, Frances Benjamin, 1864-1952, photographer / Public domain / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(商品・教材の紹介はしていません。出典は末尾)。

子どもがAIチャットボットに、まるで友達のように悩みや日常の出来事を話しているのを見て、不安になる親は少なくありません。子どもだけを対象にした研究はまだ少なく、「依存して孤独になる」とも「孤独が和らぐ」とも言い切れないのが、今の研究の実情です。

3行でわかる

  1. AIコンパニオンの利用者1,006人(18歳以上の学生)を調べた研究では、90%が孤独を感じており、約半数がAIを友人のように使っていました(2024年)。
  2. 大学生176人を対象にした実験では、AIと数週間会話を続けたグループで孤独感・社会不安の尺度が有意に下がりました(2025年)。
  3. AIは子どもの気持ちや危ういサインを読み違えることがあり、専門家はこれを「共感のすき間」と呼んで注意を促しています(2025年)。

01結論から言うと

子どもを対象にした研究はまだほとんどなく、AIとの会話が孤独を深めるとも和らげるとも、今の時点では言い切れません。

今ある研究の多くは、大学生や成人を対象にしたものです。良い面(孤独の緩和)と注意すべき面(依存しやすさ、気持ちの読み違え)の両方が報告されています。

子どもは大人よりもAIを人のように感じやすいという研究もあり、大人の結果をそのまま子どもに当てはめるのは慎重であるべきです。

02研究とデータでわかっていること

AIとの会話に頼る人は、もともと孤独感が強い傾向が見られます。一方で、会話を続けると孤独感が和らいだという報告もあります。

90%AIコンパニオン利用者1,006人(18歳以上の学生)のうち孤独を感じていた割合(2024年)
49.8%同じ調査で、AIを友人のような存在として使っていた割合(2024年)

Maples ら(2024)[1]

AIコンパニオン「Replika」の利用者1,006人を調べたところ、90%が孤独を感じており、43%は「非常に」または「極度に」孤独と回答していました。約半数(49.8%)は友人のような存在として使っていました。

対象: 主に米国の学生1,006人(18歳以上) / 限界: 自分から回答した利用者が中心で、もともとAIに頼りやすい人が多く含まれる可能性。子ども本人を対象にした調査ではない。

Kim ら(2025)[2]

AIチャットボットと会話を続ける実験をしたところ、2週間後には孤独感の尺度、4週間後には社会不安の尺度が、どちらも統計的に意味のある程度まで下がっていました。

対象: 韓国の大学生176人(平均22.6歳)を対象にした前後比較の実験 / 限界: 比較グループを置かない研究で、子どもでも同じ効果が出るかはわかりません。

Kurian(2025)[3]

AIは子どもの気持ちや危うい発言を読み違えることがあり、この弱点は「共感のすき間」と呼ばれています。強い感情を打ち明けたときに、AIがうまく受け止められない事例が報告されています。

対象: 子どもとAIの間で実際に起きた事例の分析 / 限界: 事例の分析で、どのくらいの頻度で起きるかまではわかりません。

03まだわかっていないこと

子どもだけを対象にした、依存や孤独に関する調査はほとんどなく、結論を出すにはまだ研究が足りません。

  • 子ども・思春期だけを対象にした、依存や孤独に関する大規模な調査
  • AIとの会話が「孤独を和らげる」のか「深める」のか、研究によって結果が分かれている点の整理
  • 何年も使い続けた場合に、友人関係を築く力にどう影響するか
  • 日本の子どもを対象にした研究

04家庭で今日からできること

AIとの会話も日常の話題にし、現実の友人・家族との時間を意識して確保することが、今できる現実的な対策です。

1

「今日は誰と話した?」にAIとの話題も混ぜる

AIとの会話を否定せず、人との会話と同じように興味を持って聞いてみます。隠す必要がないと感じると、困ったときも話しやすくなります。

目安 全年齢

2

現実の友人・家族と過ごす時間を意識して確保する

AIとの会話が増えている時期こそ、一緒に出かける・遊ぶ時間を増やしてみましょう。

目安 全年齢

3

強い感情を一人でAIだけに話していないか気にかける

つらい気持ちや深刻な悩みは、信頼できる大人にも話す習慣をつけておきます。「AIにも話していいけど、人にも話そうね」と伝えます。

目安 小学校高学年〜

4

「AIは気持ちを完全にはわかってくれない」と伝えておく

共感してくれるように見えても、AIには限界があることを事前に話しておくと、過度に頼りすぎる歯止めになります。

目安 小学校高学年〜

05よくある質問

子どもがAIチャットボットを「友達」と呼んでいて心配。やめさせるべき?

すぐにやめさせる必要はありませんが、研究では、AIとの会話に頼る人ほどもともと孤独感が強い傾向も報告されています(2024年)。頼り方が偏っていないか、現実の人間関係の様子もあわせて見てあげてください。

AIと話すことで子どもの孤独感は和らぐの、それとも悪化するの?

大学生を対象にした実験では、AIとの会話を数週間続けたグループで孤独感の尺度が下がったという報告があります(2025年)。ただし子どもを対象にした研究はまだなく、同じ結果になるとは言い切れません。

AIは子どもの気持ちを理解してくれているの?

AIは子どもの気持ちや危ういサインをうまく受け止められないことがあり、専門家はこれを「共感のすき間」と呼んで注意を促しています(2025年)。悩みの深い話は、人にも話す習慣をあわせて持たせておくと安心です。

出典

  1. Maples, B., Cerit, M., Vishwanath, A., & Pea, R. (2024). Loneliness and suicide mitigation for students using GPT3-enabled chatbots. npj Mental Health Research, 3, 4. https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC10955814/
  2. Kim, M., Lee, S., Kim, S., Heo, J.-I., Lee, S., Shin, Y.-B., Cho, C.-H., & Jung, D. (2025). Therapeutic Potential of Social Chatbots in Alleviating Loneliness and Social Anxiety: Quasi-Experimental Mixed Methods Study. Journal of Medical Internet Research, 27, e65589. https://doi.org/10.2196/65589
  3. Kurian, N. (2025). 'No, Alexa, no!': designing child-safe AI and protecting children from the risks of the 'empathy gap' in large language models. Learning, Media and Technology, 50(4), 621-634. https://doi.org/10.1080/17439884.2024.2367052